2009年 10月 05日

ブラームスはお好きですか?(13)

 合宿、お疲れさまでした。006.gif
 合宿、疲れました。042.gif
今回の演奏会は色々な方に随分とお世話になっているのに、何故か、孤独に一人でやっているような気がすることがあります。それが疲れた気分にさせるのですが、ああ、なるほど、こういうのが、独りよがりなんだなぁ、と思い至りました。021.gif

 演奏も同じですね。合宿で監督にご指摘頂いたのですが、バーゼルの1楽章でどうしても8分の1音符分早く入ってしまうところがありました。自分なりにスコアを見て他の楽器との絡みを確認して、メトロノームで練習して、完全に大丈夫、と思っていたところなので、ありゃりゃ、って感じでしたが、もう一度、スコアで確認したらヴァイオリンの節を間違えて記憶しておりました。練習の録音聴いたら、ばっちり8分の1音符分間違えて自信満々に入っておりました。小海のときは間違っていなかったので、言われなかったら(明らかに間違いなので言われないわけないけれど)気付かず本番でもやるとこでした。これも、独りよがりですね。039.gif

 自己弁護ですけれど、音泉のようなやり方では、この独りよがりは起き易いと思います。
明らかなタイミングや音程の間違いならば、注意を受けるので直せますが、解釈違いは見逃されることも多いと思います。特に音の強弱は、明らかでいて分かり難い。強弱記号は相対表記ですから解釈一つで如何様にも解されます。その解釈が独りよがりとならないための基本は、楽譜から前後、全体をきちんと読み込むことでしょうが、これはなかなかアマチュアには分かり辛い。合奏の中で監督に指摘して頂くまでは分からない。でも、監督だって全てを指摘できるわけではありません。限られた練習時間の中でやっていることなので、分かっていても指摘できないことだってあるでしょう。そんなときは、気が付いた人が指摘してあげられると良いですね。030.gif
「ここ、こう弾いていたように聴こえたけど、本当はこうじゃない?」てな具合に。何が正しいのか、より良いのか、分からなくなったら、監督に訊けば良い。幸い、音泉の練習では休憩時間は沢山あります。伺う時間はたっぷりあります。
 また、監督の指摘と自分の考えとが異なることもあるでしょう。自分の考えの根拠が曖昧であれば、成る程と思って受け入れることも出来ますでしょうが、ニュアンスに関すこととなると根拠を説明するのも難しいし、かと言って、はいそうですか、と、受け入れてしまうのも、何となく許せない気になってしまうものです。そんなときも、そのまんま監督に伺ってみるのが良いと思います。監督は音楽の良き理解者であると同時に、合奏のより良き裁定者でもあります。楽理的に自分の主張は正しいのだ、としても、合奏する上で演奏効果の妨げになることもあります。話し合って納得して直すのが一番良い。音泉はそれが出来る場です。意見はどんどん監督にぶつけましょう。間違っても、私にはぶつけないでください。027.gif

 で、ブラームスですが、案の定と言っては大変失礼なのですが、自分はこう弾きたい、というのがなかなか出来にくいようですね。CDの演奏などの模倣をすると、それで出来たような気がしてしまいますが、実際は楽譜とも違えるような状態になっているだけ。と言うことがしばしばあります。今回の合宿では聞覚え的な演奏に終始してしまうところが多少なりともなくあったように思います。先ほどの私のバーゼルの様に、聞覚えではなくて自分なりにスコアを精査したつもりでも、とんでもない間違いを起こすことがあるわけで、聞覚えとパート譜の読み流しでは変てこなことになるのは無理からぬことです。ゆっくり音楽に割く時間がなかなか取れないのは、失業中でもそうなのですから、働いていれば尚更のことと思います。しかし、何とか時間を作ってじっくり、ゆっくり楽譜と向き合いたいものです。特にブラームスの音楽においては聞覚えによる模倣は演奏上好ましくないことをはっきり認識しておきましょう。
 仮に万人が認めるブラームスの名演がCDで出ていて、これをかっちり真似したとします。
確かにブラームスらしい音は出来るかもしれません。その意味では模倣も意味のないことではないと思います。しかし、ブラームスは音楽を曲に託しています。音楽とは自ら生み出すものです。借り物では、本当に音楽していることにならない。子供の歌う民謡でも、酒場で奏でられるダンス音楽も、そこで奏でる者が自らを晒して喜んだり、寂しさを紛らわしたり、楽しんだりしているから音楽と言えます。ブラームスの考えていた音楽とは楽理上の音楽ではなくその様に人の心に根ざしたものだったと思います。ブラームス的にはドイツ人の心の奥底から発せられる心根のある音楽こそが音楽だった。それが交響曲に託されている。だとすれば、借り物はまずいですよね。それから、独りよがりも。拙くても自分のものであるべきだし、自分自身とみんなとが、たとえそこに驚きや、発見があったとしても(むしろそれは素晴らしい)、理解し了解できる音楽でなければならないと、思うのです。
どうでしょう?
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by bassbassbassyy | 2009-10-05 00:39 | 音楽


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