2010年 09月 13日
Aオケの定期演奏会、みなさまお疲れ様でした。 凄い演奏でしたね。毎回だけれども、演奏後の疲れ方が尋常ではない。 私は、「団友」という立場で、ひょっこり現われて、しめしめと演奏しているのですが、団員のみなさんが半年間かけて積み上げて来たものを壊すこと無く、出来うるならば、より効果的な演奏でお役に立てれば良いなと思って、望んでおります。なかなか、思うようには演奏出来ず、充分にお役に立てているとは言えないのですが・・・。 毎回毎回思うのは、もっと練習してきちんとやらねば、と言うことです。 本番が終わると、本当にすべきだったことが色々わかって、あそこもここも出来なかったなぁ、と思う。 すべきことを、ちゃんとするのは、やはり難しいことなのですが、やらなくちゃいけませんね。 S先生へのご恩や、監督や、音泉の団員でもあるAオケのメンバーや、私を親しく受け入れて下さっているAオケの団員のみなさんのお気持ちに、少しでも答えられるようにしたいです。 今日は仕事も休んで、ダラダラ、ゴロゴロ、本当に何もせずに粗大ゴミ化して家人にも迷惑をかけながら、そんなことを考えていました。 一生懸命やりますので、また、宜しくお願いします。 #
by bassbassbassyy
| 2010-09-13 22:43
| 音楽
2010年 09月 09日
映画評論家の故水野晴朗さんが007シリーズの「ロシアより愛をこめて」を、「007危機一発」との邦題で映画ファンだけでない多くの人々に興味を湧かせた話しは有名である。 特に「危機一発」との当て字を使う当たりは心憎い。 このような成功例(?)ではあるのだが、違和感は拭い得ない。 フレミングの原作も、映画も、ロシアは出て来ない。故に、解り易く、人々の気を惹きやすい邦題を付けた訳だが、映画を見てしまうと、「ロシア」に俄然意味が見出せて、折角の邦題も煤けて見えるのである。 興味のある方はレンタルDVD観るか、小説を買って読んで下さい。 さて、邦題が非常にまずい具合に作用してしまった例がある。 「革命」 この邦題を考えた方は凄い。 本当に革命っぽく聴こえてしまうのである。 でも、本当は「革命」とは殆ど関係ないのである。 ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」 って、言われると、もう、「革命」なわけだけど、本当は関係ない。 まず、多くの方にこの呪縛から解き放たれて頂かなくてはならない。 これからは「革命」ではなくて「タコ5」と呼びましょう。 さて、広報部長、音泉では「革命」、どうします? 標題ついている方が、お客さんは来やすいんだけれど。 #
by bassbassbassyy
| 2010-09-09 22:42
| 未分類
2010年 06月 02日
2回目の合宿が終わり、あともう少し蒸し暑くなると、本番である。 今度の軽井沢公演においてホールに響くのは宇宙と人である。 文学的表現としての無機的な宇宙は、如何様な方法であれ観測され表現される。そうした時には既に有機的な何らかの象徴である。知覚することにおいて人の介在がないものはないように、我々の知る宇宙は人の仲介した宇宙である。初めて火星の表面を見た人は、人がそれを見ることが出来るように操作した結果を見ているのだ。だから、我々の見る物は全て人に還る。我々は物を見て人を見るのだ。己を見るのである。 こんな極端な物言いを真に受ける人は随分少なくなったけれど、でも、これって本当の一部ではある。 あまりバカにしてはいけない。 必ずしも意図していたわけではないが、今度のプログラムは、そんなプログラムなのだ。 そんな、って、どんな? と、言われれば、来てみればわかる、と言うに決まっているので、こんな問答はただの宣伝である。 「ケフェウスノート」という曲は透明な印象のある(ある意味無機的な)響きで構成されたヴィジュアル的宇宙なのだが、これがとても人間臭い。別なところにも書いたのだが、NHK特集かなんかで「宇宙」という番組を放映するならBGMにもってこいである。透明感のある響きがいかにも宇宙っぽいのだ。こんなにも、「いかにも」的に音を重ねることが出来ると言うのはやはり凄いことだと思う。聴き終えた後に20分間沈思黙考したあげく「わからん!」と言わなければならない多くの現代音楽の中で、これも現代音楽だよ、って言うのはちょっと不公平な気がするぐらい、凄いことである。でも、そこがとても人間臭い。この曲を作曲された吉松 隆さんのことは全然存じ上げないのだが(ご挨拶はしたことがあります)、色々あるとしても、根は良い人なんじゃないかなぁ、と思わせる人間臭さを感じてしまう。 「二つのヴァイオリンのための協奏曲」は科学者がコンピュータが吐き出した数字の羅列を見て「成る程、宇宙はこうなっていたのか」とつぶやく時のような宇宙である。そんな場面が本当にあるかどうかは知らないけれど。 音が響き合い、動き、脈打ち、躍動し、微動だにせず、消えて、立ち上り、覆い、掠れて、凛とし、ありとあらゆる形容を数学的な的確さで表現しているが、それは人間を表現しているのではなくて、ただ、人間は真ん中にいる、のがこの曲である。「ケフェウスノート」とは全然別の宇宙である。人間が知り得た宇宙とは、人間が作り出した宇宙である。物理学者がどんなに無はまったくの無ではないよ、と言ったってそれはそう言う無を観測と言う人間行為によって、あるいは理論という思考によって、作り出された現実であって、それ以外に表現しようがなく、確率的というのは、所詮、概念でしかない。でも、宇宙はそう言う体系の中で成立している、というところの宇宙。こんな話しよりバッハを聴いている方が余程宇宙を感じられる。でも、バッハの宇宙は、どちらかと言うと人間臭いのではなく、人間がいる、ということの音楽だと感じる。 そして、どうあっても、宇宙とは無縁的に人間的な音楽としてのブラームス。心の音楽。心情の音楽。でも感情ではないし、感傷でもない。音楽による思考。音楽による感情。音楽による心情。 ブラームスには無機的であるところの概念は最初からない。私が見たから、そこに森があるのだ。そのくらい、人間なブラームスの交響曲は、徹底的に宇宙的ではない。土。道。街。家。畑。橋。城。自然が大好きで、アルプスが大好きで、重いお腹でとろとろ登る山道が大好きなブラームスは、自然に感動し、アルプスに畏敬し、そう感じながら、山道に苦しむ人間が(自分が)大好きだったのだ。 ブラームスの視点は最後に現われるけれど、私は、大地から見上げているような気になる。 象徴的な2つの宇宙とその狭間の、今ここにはない無数の宇宙を観測し、気が付いたら、恐ろしい程のズームアップで地上から宇宙を見上げている自分を見るのだ。 そんな、演奏会に出来たら、どんなに素晴らしいことだろう。 #
by bassbassbassyy
| 2010-06-02 23:16
| 音楽
2010年 04月 17日
けを、張り替えに出しました。 弓の毛です。 実に3年振り。 すごいでしょー。 つるつるの毛で良く数々の演奏会を乗り切った! と、思われたあなた、甘いですよ。 つるつるの弓の毛は実は便利である。 「これはダメだ!」 と思った曲に望む時は松ヤニを塗らなければ良いのである。 例えば、S師の振る某Aオケでフィンガルをやった時等、高い音&早いパッセージの弾けない私はつるつる弓で臨んだものである。 少しは音が出るから、本気で熱演できるし、それでいて周りに迷惑をかけず、ヴィジュアル系として思う存分働けるのである。 さて、冗談はこれくらいにして、 弓の張り替えでお金がなくなってしまった。 合宿に行けない。困った。 #
by bassbassbassyy
| 2010-04-17 22:20
| 音楽
2010年 03月 15日
変 が今年の音泉のテーマです。 音泉のこれまでの「乗り」とはちいと違う。 自省的であり、内向的です。 しかし、外向きに、積極的にこれを進めると「革命」があるわけです。 まあ、言葉並べて喜んでいるだけですが、「変」から「革命」に至る道筋で、我々はこれまでの10年間に培って来た事柄とは、繋がっているけれど、一つ、二つ、高見からの見地を持たなくてはなりません。舘野さんとの共演はそこに位置付けされています。 音楽を楽しく演奏することは我々の理想です。これを文句なしに実現したとはとても言えない状況ですが、楽しむことの個々の意味は、みなさんが感じられたと思います。その「楽しさ」の位置付けをみなさんの個々の立場から、「人間」としての立場へ想像を膨らませて考えて見るのは、悪いことではないように思うからです。 絶望は、その絶望を背負ってしまった人にしかその絶望の意味はわからない。まあ、喜びもそうなのかも知れにけれど、何となく喜びは共有出来そうじゃないですか。でも、絶望は共有出来そうとは思えない。同じような状況が作り上げた二つの絶望が、それを背負った人にとって同じように感じられるとは思えない。何故でしょう?それは、絶望にはその人の生立ちや性格が色濃く反映されるからです。喜びだってそうなんですが、こちらは生立ちや性格よりも、そのときの状況がものを言う場合が多い。 そもそも、絶望を背負った人が、その絶望を誰かと分かち合えたと考えることは稀でしょう。 その絶望を、出来れば想像して欲しい。 さらには、その絶望の先にあった希望と喜びのことまでも想像して欲しい。 音楽表現云々の問題ではありません。 でも、これから来年の東京公演までは、絶望を常に意識しないではおれない、音泉となるはずです。その先にはいつも喜びがあるとは限りませんが、その先に「喜び」があることを信じて進む日々となるはずです。 さて、「変」には、もう一つ意味があります。 「半音下」という意味です。 #
by bassbassbassyy
| 2010-03-15 23:02
| 音楽
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